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さて、蔵元探訪、初めの一歩は、
〈広島県 竹原町〉藤井酒造さんを訪ねることに・・・

藤井酒造

◆◆藤井酒造株式会社◆◆
江戸末期、文久3年創業。以来、伝統的な日本酒の醸造技術に学びながら、日本酒の持つ本質的な素晴らしさを追求し、蔵のお酒はすべて純米酒となったそう。藤井酒造の主要銘柄の1つ、“龍勢は第一回全国清酒鑑評会で日本一となり、近年も全国新酒鑑評会で連続金賞を受賞するなど、その伝統を受け継ぐ老舗蔵元さんです。驚くことに、創業当時の蔵で現在も酒造りをされています。広島空港に到着。車で20分ほどで瀬戸内海に面した竹原に。何だかワクワクしてきました♪

・・日本酒と塩、学問の町・・ 竹原の町を散策

「燗冷めしても美味しい純米酒こそ究極だと思っています。是非、本物の純米酒を飲んでみて下さい。」とにこやかにお酒を勧めてくださいました。純米酒を特に女性に飲んでもらいたい、多くの方に日本酒を楽しんでもらいたいと自ら、純米酒の普及に精力的に取組んでいらっしゃいます。晩酌での日本酒が多忙な藤井さんの活力とか。

町の一部は「安芸の小京都」と呼ばれる江戸末期の趣きを残す町並み保存地区。藤井酒造さんもその一画。

「昔は塩とお酒で商業が盛んで、人も多かったんだけど、時代の流れで今じゃ小さな観光地になってしまったよ。」と少し寂しそうな藤井さん。でも、こうして三軒、江戸の頃の邸宅が姿を残していることって先祖代々、大事に暮らしてきた証。素晴らしいことだと私は思います。

竹鶴邸 1773年(享保18年)創業。
竹鶴っていうウィスキー知ってる?
「小笹屋」といってニッカウヰスキーの
創業者のご実家だよと藤井さん。

ここは近藤勇が愛読したという「日本外史」の著者である頼山陽のお祖父さんの家。
他にも歴史的な建造物をたくさん案内していただきました。
細部にまでこだわりのある、格子や瓦など、ずっと眺めていても飽きない
魅力がありました。ここの一部分だけでも貰って帰れたらなあ・・・
部屋に飾ったら素敵なのになあ・・・なんて、そんなことは無理ですけど。
いつまでも変わらずこの姿を後世に残していって欲しいですね。


西方寺の階段
この町は映画のロケ地にもなった場所。
尾道三部作といわれる『時をかける少女』、『転校生』、『さびしんぼう』は実は、半分くらいは竹原で撮影されていたのだそう。藤井さんのところにも大林宣彦監督がロケハンでこられたそうですが、「うちの蔵は出してもらえなかったよ」と苦笑い。この階段を原田智世さんは駆け下りたんですね。

・虹の町だった竹原・
藤井さんが幼い頃のお話です。よく泳いだ海岸は遠浅で海水浴で賑わっていた場所。そこは塩造りが盛んで、たくさんの塩田があったそう。ひしゃくで海水をすくって砂浜に、大きな弧を描くように撒くと、太陽の光に反射して小さな虹ができたそうです。広い海岸のいたる所でたくさんの虹が輝き、それはキレイだったよ、と。想像するだけで美しい光景。塩造りが廃れ、砂浜は埋め立てられ、道路や住宅地へと変わってしまったそうです。残念なことです。本当に。

◇◆◆ よい酒は清らかな名水あるところに生まれるもの ◇◆◆
蔵元さんが仕込み水として使用する名水と附近の気になる場所をご紹介しますね。
・・龍頭山(りゅうずやま)の名水・・
鮎も生息するほど清らかなで豊かな水質。「全国名水100選」にも選ばれました。「龍勢」の名前の由来は、龍頭山の伏流水を貯蓄した「手島井戸」の水を仕込み水にし、醸したところ、大変美味しいお酒に仕上がったことから命名されたそうです。この仕込み水は『龍勢の仕込み水』と商品化され、購入も可能です。
龍勢の仕込み水
・ステキなカフェに行きました・
「CAFE HOXTON」

藤井さんの幼なじみのお店。開放的なテラスの目の前は瀬戸内海。

海に沈む夕日を眺めながらの食事は最高です。ジャズの生演奏を楽しめる日もあるそうです。藤井さん、日本酒は置いてないみたいですけど。
蔵の中を見学しました 

歴史ある古い蔵の雰囲気も楽しみながら試飲や日本酒などを購入できます。古民家のこの香り!落ち着きますよね。利き酒をしながらお気に入りをみつけましょう。

良質の酒粕から作った石けん。酒粕は美肌、美白に良いんですよね♪泡立ちもきめ細かくてツルツル肌に。
金賞を受賞した時の「龍勢」だそうです。横の龍もとってもキュート。

本格手打ちそばと藤井酒造の純米酒が楽しめます。
テーブルは酒桶のふたを利用したもの。こんな使い方もあるんですね
ほろ酔いセットをいただきました。純米酒と二八そばのセット。

☆蔵元さんと利き酒☆
蔵元見学と町の散策を十分に堪能した私は、
さらに利き酒を堪能することとなりました。ちょっと休憩がてら・・・と蔵元の脇にあるお部屋に案内していただきました。
日本庭園を眺めながら、「ちょっとお酒でおもしろいことをしましょう!」と、720mlのお酒のびんを何本か並べられました。びんにはメモ程度に酵母の番号と醸造年度が記されているだけ。


「さあ、飲みましょう!」
「これは◯年前に造った純米吟醸だ。うまい!」「これは去年開栓して冷蔵庫に入れたままだったもの。イケルなあ。」「こっちは気が抜けてるな・・・」と本当に嬉しそうな藤井さん。ちょっと変わった利き酒は夕方4時頃から始まり、2時間程。味わいもさまざまで、同じ蔵でもこれほどにもバラエティーに富んだ日本酒ができるなんて、びっくりしました。どのお酒も濃厚で、香りが良くて、優しい口当たり。
蔵元さんから直接伺うお酒の説明はそのお酒をさらにおいしく、特別なものとなり、ずっとこのまま飲み続けていたい気分でした。


藤井さん、楽しい時間をありがとうございました。
第一回目の蔵元探訪、思い出深いものとなりました。
最後に藤井酒造のお薦めのお酒をご紹介
龍勢 龍勢 純米大吟醸 黒ラベル
限定酒 720ml
龍勢」は明治、40年の第一回全国清酒品評会で全国第一位を受賞した伝統の銘酒。このラベルは蔵元さん、杜氏さんが共に、納得出来るレベルのお酒で、さらに純米酒以上のお酒だけに許されるもの。それだけに蔵人さんの思いが詰まっています。

「インターナショナルワインチャレンジ2007」のSAKE部門でも、純米吟醸酒・純米大吟醸酒トロフィー 広島トロフィーを受賞したお酒です。黒いラベルには龍が描かれ、力強い印象。男性への、昇進のお祝いに。