日本は?私が思い浮かべるのは、おばあちゃんの家。これって子供の頃からずーっとここにあったよね、なんていう物が、よく見るとデザインの斬新さや、キュートさにハッとしたり。ハイテクとはかけ離れたおばあちゃんの日常の中に、実は、バイオテクノロジーが潜んでいたり。
私は、幼い頃、おばあちゃん家で走り回っては、最後に必ずタンスに、おでこをぶつけ、こぶを作っては泣いていました。大きな声で泣けば泣くほど、大きく腫れ上がるんですよね。奴は。そうすると、おばあちゃんが流しの下からオトナのお酒(私の家族は、お酒全般を“オトナのお酒”とか子供に与えると都合に悪いものを“オトナノ”とか言ってました)が入った一升瓶を抱えて来て、懐のガーゼにそれを浸し、こぶにあてがってくれました。
ひざまくらの上の私は、おばあちゃんの匂いとオトナのお酒のバナナのような香りを嗅ぎながら、いつの間にか眠ってしまい、目が覚めると、こぶは小さくなっていました。こぶを作ると、泣きながらも“あれをしてもらえる”って少しうれしかったりしたことも覚えています。よく考えると・・・ずっと気づかなかったけど、これが私と日本酒との出会い。
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そして、蔵元が日本全国にあり、古い蔵では千年以上、蔵人さんが、その伝統と技を受け継ぎ、真心込めて造っているんです。
これはあることがきっかけで知ったこと。そして、日本酒の需要は、昭和47~48年をピークに低下し続け、それに併せるように、毎年、毎年、その歴史を閉じてしまう蔵元があるのです。さみしいことですよね。
日本酒もよく見ると、私たち女性がもっと興味を持たなきゃもったいないモノがたくさん詰まっていたんです。美容効果があったり、りんごやメロンの香りだったり、花の香りだったり。ラベルが楽しかったり、銘柄の名前に奥深い由来があったり。そしてスローフードであることに気づきました。素敵だと思いません?
直接、蔵元を訪れてみたら、放っておけない魅力に出会えるはず。私にとって、日本酒は「好きだな」って思うものの1つ。もちろん飲むことも好きですが、日本酒の柔らかに呼吸するようなたたずまいが好きなんですよね。
だけど、私は、日本酒通ではありません。なので、私なりの目線で、古き良き物のキュートな一面とか、蔵元の周りに転がっているステキなものとか、日本酒以外にも、寄り道しながら、のんびりと、蔵元探訪を楽しもうと思っています。
香子(かおりこ)と申します。どうかおつき合いお願いします。