コラム「吟醸酒って ナニ?」でご紹介しました『日本吟醸酒協会』。
日本酒の頂点に君臨する“吟醸酒”の美味しさ・楽しさを普及すべく
年間を通じて東京・大阪・札幌で大規模なお酒の試飲会を開催しています。
今回は10月28日に催された「21年東京秋 吟醸酒を味わう会」に行って参りました。
会場は東京・飯田橋のホテル・メトロポリタン・エドモンド。
第1部15:00~17:00と、第2部18:00~20:00の2部構成。
第1部は専ら小売や流通に関わるプロの人たち、第2部は一般の日本酒ファンの来場を期待した時間割りです。
この日は1部・2部合わせて1200人を超える来場者があったそうです。
それでは早速ご紹介しましょう、“日本の宝もの”とも言うべき“吟醸酒”の数々。
気になるお酒があったら「日本酒こんしぇるじゅ」で検索してみて下さいね。
殆どの蔵元さんがご参加されてますから。
でも・・・いつも思うのよね、この種のお酒の会に参加するたびに。
今日のイベントで“お酒の会”に参加するのは初めてっていう人がいったい何名いたことでしょう?
なんとなく相変わらずリピーターが多いなぁってのが正直な感想。
第1部はお酒を職業にしているプロ向けだから日中の時間帯であるのは良いとして、
第2部の18時開始って早くないですか?
消費低迷している日本酒の人気を“吟醸酒”の美味しさ・楽しさをもって挽回しようとするイベントなら、
男女を問わずもっと若い人々にも来てもらいたいところですよね。
夕方6時に飯田橋ってことは都内でも少なくとも5時半前には勤め先を出るってことでしょ。
それって一般的に可能なの?
若手や中堅の会社勤めの男女が夕方5時を回ったらそそくさと「部長!(課長でもいいけど)、今夜は“お酒の会”があるのでお先に失礼します!」なんて元気よく堂々退社・・・・・有り得ないでしょ。
それで人事考課の心配する必要もなく、温かく見送ってくれる上司がいたとすると
・・・私が勤めたいわそんな会社・・・潰れるかもだけど(笑)。
6時に間に合わない人は、7時でも絶対無理があるわ。勤め人の夕刻のタイム・マネージメントなんてそんなものよ。
せっかく高い入場料払うなら時間いっぱい楽しみたいし、大幅な遅刻するリスクがあったら最初から前売り券買わないしね。
これは『日本吟醸酒協会』のお酒の会に限ったことではありません(吟醸酒協会さんゴメンなさい)。
世の中のほとんどの“お酒の会”がそうなのです。
はっきり言って始まりが早すぎ。
ここは声を大にして言っちゃいます。
「今後、全てのお酒の会は午後8時開始にして下さい!できたら木曜の夜がいいです」
って、言いすぎからしら・・・?
だって、1部のプロ向けの2時間の後、1時間の休憩を入れて、一般向けは6時から8時でサクっとお仕舞い。
これって全然消費者を向いてなぁーい。蔵元さん達の都合で動いていませんか?
どんなモノでも消費者不在・メーカー唯我独尊の考え方では市場の発展は有り得ないと思うのです。
日本酒消費の低迷って叫ばれて久しいけど、メーカー側と消費者のこんなギャップにも原因の一端があるのかも。
『日本吟醸酒協会』さんだからこそこは大胆に言上しちゃいます。
私、加盟されてる
55蔵のお酒全ていただいたことあるし、どれもみな珠玉のお酒で全部好きだし。
殆どの蔵元さんは「日本酒こんしぇるじゅ」に参加して下さってるし、だから・・・敢えて。
これが「日本名門酒会」さんとか他の団体だったら、無遠慮にこんな失礼は言えませんもの。
逆に言えば、ほんの少しの工夫でこのミスマッチは克服できそう。
そう、例えばね。
時間を2時間後ろへずらして、多くの媒体を利用して特に若者向けの告知に力を入れるとか。
入場料をもう少し勉強するとか。
(20代、30代のサラリーマンにとって3,000~5,000円の入場料は大きな買物よ)
初心者大歓迎をアピールするとか!
「日本酒の楽しみ方 10分基礎講座!」なんてワークショップなんかを会場の中央でユーモアたっぷりに繰り返しちゃうとか(講師は当然蔵元当番制)。
日本酒の基礎知識クイズ大会なんかもやったりして商品も出すとか。
ハッピ姿で蔵元とツー・ショット・サービスなんかもやるとか。
最後はアンケートをしっかり書いて貰った人だけにお土産を渡すとか・・・などなど、
男女ともに参加型のミニ・イベントを瑞所に埋め込むの。
三味線や民謡もいいですよ。日本舞踊やマグロの解体ショーもいいけどたまにはもっと大胆に趣向を変えても面白いんじゃないかしら。
ボジョレー・ヌーボーの解禁日イベントなんて夜中にカウント・ダウンしたりして 若者たちが盛りあがったりするでしょ。
私的には、アレ、何がそんなに有り難いのか全然分からないんですけど・・・。
日本酒の“新酒”や“ひやおろし”の方がよっぽど感動するわ。
・・・・あら、やだ。ごめんなさい。 ひとり勝手に妄想の世界に入ってしまったみたい。
だって、すっごくもったいない気がするんですもの。
何がって?
私が思うのは、“お酒の会”の背景にある莫大な時間とエネルギーのこと。
考えてもみて下さい。地酒の蔵元さんは創業以来、短いところでも数十年、長いところでは数百年の歴史を持ちますでしょ。
全蔵元の創業の歴史をざっくり平均して100年とすると、今回のお酒の会参加蔵元55蔵で、のべ5500年の歴史が背景にあるのですよ。
自動車業界まとめて、トヨタと日産とホンダを合計しても220年にしかならないわ・・・(でも、自動車は常に消費者の方を向いているわね。そこが日本酒と違うかな)。
まっ、余談はさせておき、その長い年月を連綿と受け継ぎ、育み、高めてきた人の技と自然との対話の叡智、誇りと情熱。
それらをあの透明な液体の一滴に託して消費者に訴えるわけじゃないですか。
可能なかぎり効果的な“会”にしなきゃもったいないように思うのです。
北は北海道から南は熊本まで、飛行機で電車で蔵元たちはわざわざ東京に集結するのでしょ。
その労力とコストに比べたら、“会”の開始を2時間開始を遅らせて、より効果的なものにする方がよっぽど効果的。
より幅広く新しい集客ができ、より新鮮なフィードバックが得られ、明日の地酒造り・地酒販売に活かせるじゃない。
新しい日本酒ファンの裾野も広がるかも知れないしね。
ん? ちょっと言い過ぎたかしら?
まっ、たまにはいっか (笑)
ではでは
by Takako
会場の模様をショートムービーでお届けします。