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天のない酒造り
因幡の地酒 『 諏訪泉 』
創業安政6年(1859年)、県下では最も古い酒蔵である。
智頭町は鳥取県東部、岡山県との県境の小さな町。良質な杉の産出地としても知られ、澄んだ空気、清らかな水、豊かな自然の中で 『諏訪泉』 は醸される。酒名は蔵の裏手の諏訪神社よりいただいた。
尾瀬あきら氏の漫画 「夏子の酒」 の最終回にで出てくる有名な言葉、「天のない酒造り」は、先代杜氏(「現代の名工」)である鳴川喜三氏の言葉である。
水は鳥取砂丘に砂を運んだ千代川(せんだいがわ)の伏流水を自家井戸から汲み上げ、一切加工を施さず、仕込み・ビン洗浄まで一貫して使用する。米は鳥取産の玉栄、有機栽培を行う契約農家が作る兵庫県産山田錦。酒質は上品な香りとなめらかでやさしい味わいで多くのファンを虜にする。
蔵元は言う。「諏訪泉の一升びんの中には、地元の風にふかれ、雨を吸収し、太陽を浴びて育った『米』と、地元の山の木々、その根元の土壌を通過した『水』を使って、地元の杜氏と蔵人の『人』で醸した酒が詰まっている」と。
そんな 『諏訪泉』 の蔵の四季がHPで紹介されている。是非覗いてみて頂きたい。以下のその抜粋:
春、酒造りが終わると、蔵人は落ち着かなくなる。山菜、渓流釣り のシーズン到来だからだ。岩魚は「ちょうちん釣り」。長い竿先に1mほどの糸をつけ、道際から支流の流れに落とし込む。たとえ岩魚が釣れなくても全然平気。肴には困りはしない。林の水際にはコゴミが沢山、ワサビの花も咲いている。摘んで帰ってコゴミ、ワサビは茹でてお浸に(てんぷらもイイかも)。岩魚はやっぱり塩焼だろう。こんな春の宵は、香りの高い吟醸酒が欲しい。山菜、岩魚、そして諏訪酒造の酒。みんな水の恵みである。
夏、蔵にとってはしばしの休息の時間。しかし、酒にとっては大事な昼寝の時間。ひんやりとした蔵の中で、一夏の熟成を経て新酒は美味しい酒に育ってゆく。鳥取の夏の味覚と言えば、まずは「岩ガキ」。カキは山陰では盛夏の味だ。岩ガキはそのままポン酢でいただきたい。濃厚なこと、まるで鱈の白子のよう。苦味をほど良く感じる旨みは迫力がある。この岩ガキには、純米生酒を合わたい。生酒の新鮮な力強さが、がっぷりと四つに組んで口福を感じさせてくれる。
秋、続々とその年の米の情報が伝わる。蔵は造りの前の緊張感でざわつく。例年、妙に慌ただしいのはこの時期。しかし、とにかく紅葉だ。見頃になると、地元の人々は「紅葉見」なる宴を楽しむ。宴会場に紅葉の枝を一枝さして、紅葉を愛でつつ酒を酌み交わす。宴を賑やかにするのは、杉林に生える「すぎのひらたけ」、松山の「まつたけ」だ。諏訪酒造の酒も、きのこも森の恵みの一つなのだ。
冬、仕込みの真っ盛り。蔵はもろみの出す芳香に包まれる。果物の臭い、ぶどうの香り、訪ねる人全てに感動を与える香り。この時期、杜氏は泊まり込みで麹、酵母、もろみ、酒造りのすべてに集中する。特に気を配るのが天候。雪が降るか、冷え込むかそれとも温かいか。温度管理に張り詰めた全神経を行き届かせる。雪が降り積もった朝、蔵の前の洗い場にスズメやヒヨドリ、モズが遊びに来る。甑(こしき)布を洗った水と一緒に流れた蒸米を拾いに集まってくるのだ。厳しい冬が 森が、水が、諏訪酒造の酒を造る。
なんと素晴らしい蔵の四季だろう。 岩魚にコゴミ、岩ガキに、すぎのひらたけ。そして酒は 『諏訪泉』。
未だ見ぬ鳥取の四季に想いをはせつつ 日本人に生まれたことを、そして『諏訪泉』に出会えたことを感謝。 |
| 石高 |
900石 |
| 創業年 |
1859年
(安政6年)
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| 住所 |
〒689-1402 鳥取県八頭郡智頭町大字智頭451 |
| 電話番号 |
TEL. 0858-75-0618 |
| FAX番号 |
FAX. 0858-75-3082 |
| 各種受賞履歴 |
全国新酒鑑評会 平成13年度 金賞 |
| 杜氏の紹介 |
先代杜氏 鳴川喜三(広島杜氏) 現在は取締役 現代の名工 「天のない酒造り」の言葉は有名 鳴川氏引退後、地元出身の岡氏が杜氏になるが2004年に不幸にも交通事故で亡くなり、現在は東田社長が引き継いでいる |
| 銘柄 |
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| WebサイトURL |
http://www.suwaizumi.com/ |
| 加盟団体 |
いい酒蔵元会・鳥取県酒造組合 |
天のない酒造り
因幡の地酒 『 諏訪泉 』