朝夕がめっきり涼しくなってきた今日この頃。
芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋・・・と、様々な “秋” がありますが、日本酒大好きの我々としては、
やっぱ食欲の秋!これ以外にありません。で、食欲の・・・とくれば、
秋刀魚!!
古典落語のひとつでもある「目黒の秋刀魚」。ご存知でしょうか?
お殿様がご家来と一緒に外出された時のこと。
当時は江戸の郊外だった目黒の辺りで昼時となり、近くの農家で秋刀魚をご馳走になります。
秋刀魚が下魚として取り扱われていた当時のことですから、お殿様にとっては初めて食する秋刀魚。
これがまた、滅法、美味しい(そりゃあ、そうですよね、旬の魚なんですから)。
お城に戻っても、その味が忘れられないお殿様。
機会があって、秋刀魚をご所望になった。
ところが、ところが・・・。出されてきたのは、脂を抜いて、ついでに骨も抜いた代物だったとか。
パサパサになった秋刀魚を食したお殿様が一言。
「これは、どこの秋刀魚じゃ?」
「ははぁ~、日本橋魚河岸にござりまするぅ。」
「それはいかん。秋刀魚は目黒に限る。」
実は、これに因んで、毎秋、東京はJR目黒駅近くで「目黒のさんま祭り」が開催されます。
ところで、「目黒のさんま祭り」って、2つあるのご存知でした?
9月6日(日)に開催された「さんま祭り」(すみません、原稿が間に合わず、既に終わってしまいました。来年は、行ってくださいね)は、品川区。
宮城県は宮古から約7,000匹の秋刀魚が届き、徳島県神山町のスダチ(10,000個!)と栃木県高林の辛味大根500本が振る舞われたとか。
で、9月20日(日)に開催される「さんま祭り」は、目黒区。
こちらは、目黒のSUNまつり(目黒区民まつり)ってのが正式名称だそうです。同じ宮城県ですが、こちらは気仙沼の秋刀魚が5,000匹。大根も同じ気仙沼産で、大分産のカボスと一緒に振る舞われるそうな。
しかし、秋の秋刀魚って美味しいですよねぇ。
今年は、お値段も手頃で嬉しいかぎり。スーパーで買ってきた秋刀魚を、焼き始める20分ぐらい前に冷蔵庫から取り出して、軽く洗ってぬめりを取って、と。
包丁で両面にペケ印を入れて、塩を振って。15分ほど寝かせたら、グリルに直行
ホントは七輪で焼きたいとこですが、最近では街中でそういう訳にもいかず、ガスで焼くこと10分弱。
焼いてる間に、大根をオロシて準備万端。
両面に焼け焦げが付いたぐらいの秋刀魚をお皿に移し、大根おろしを添えて、後は食すだけ。
いっただきま~~す!
と、ちょい待った。
そりゃあ、秋刀魚も美味しいが、やっぱ、ここは、日本酒!
夏を越えたばっかりながら、香り豊かな「ひやおろし」をちょっぴり冷蔵庫で冷やしておいて、ぐい呑みにトクトクトク。
秋刀魚を一口、「ひやおろし」をクッ。
秋ですね~~。
ところで、「ひやおろし」って?
日本名門酒会
さんのサイトを覗いてみました。出てる、出てる。ありました。「2009年秋のひやおろし
」ってタイトル。
簡単に書かせていただきますと、以下のようなことかと・・・。
一般的な日本酒ってのは、店頭に並ぶまでに2回も「火入れ」をするとか。
日本酒って言っても、基本は、発酵食品。原材料などは違いますが、味噌や醤油と一緒ってことです。
で、「火入れ」っていうのは、発酵を止めて、雑菌を殺し、香味を保つ効果があるそうです。
1回めの「火入れ」は、醪(もろみ)から生酒を搾った後で大桶やタンクの中で「寝かせ」て味わいを高める前に行いますが、これは、どの日本酒でも同じ(ま、中には、この貯蔵前の火入れをせずにビン詰め前にだけ火入れする「生貯蔵酒」ってのもありますが)。一般的な日本酒は、寝かせておいた大桶やタンクからビンに詰め替える前に、もう1度、「火入れ」をして、いよいよ出荷と相成るようですが、「ひやおろし」の場合には、出荷直前の2度目の「火入れ」を行わないそうです。
さてさて、なぜ、通常は行う2度目の「火入れ」を行わないか、って言うと・・・。
あった、ここ、ここ。
夏を越えて熟成された日本酒の香りや旨味を充分に味わえるように、ってことのようです。気温の高い夏を越えることで、「寝かされ」てた日本酒が艶やかに熟成して、お酒本来の香りや馴染んだ味わいが出てくるそうで、それを “味わってもらいたい!” ってことのようですね。
ってことは、一般的な他の日本酒でも2度めの「火入れ」を省略すればイイのに、って思うのが普通ですよねぇ。その方が、香りや味わいを楽しめる、ってことですから。しか~し、2度めの「火入れ」を省略してしまうと、一般的な日本酒よりも、保管にずっとずっと気をつけないといけないようです。日本名門酒会さんのサイトには、“冷蔵庫に入れて保管してください。” っていう注釈が書いてありました。
要は、“秋風を感じる頃になって、食も美味しくなってきたから、「ひやおろし」で香りや味わいを充分に楽しんでね!
季節限定品ですよ!” ってことのようです。
余談かもしれませんが、「ひやおろし」って一口に言っても、出荷時期によって呼び方が変わるとか。
9月ごろ: 夏越し酒 (夏越し酒)
夏を越したばかりの「ひやおろし」で、“走り” の味わいを楽しめる
10月ごろ: 秋だし一番酒 (あきだしいちばんざけ)
味わいも香味も絶頂期を迎えた「ひやおろし」で、冷でも燗でも楽しめる
11月ごろ: 晩秋旨酒 (ばんしゅううまざけ)
冬の声を聞く頃の「ひやおろし」で、“熟れきった豊醇さ” を燗で楽しめる
イイですよね~。今月は、“走り” の「ひやおろし」を秋刀魚と共に楽しんで、来月は、最も “脂の乗った(ホンとは、脂なんて乗りませんけどね)” 「ひやおろし」を、ちょっぴり贅沢して松茸で楽しんで、再来月には、今年の「ひやおろし」との別れを惜しみながらシンミリ鍋を突っつく。
いやぁ~、日本人で良かったぁ~。
最後に、来月に楽しめる(もちろん、今月も楽しんでいただいて構わないんですが)食材のご紹介。とくれば、言わずもがな、
松茸!!
国産松茸が美味しいのは分かっちゃいても、お値段の手頃さでは、やっぱ輸入マツタケですかねぇ・・・。
どちらを選んでいただくかは、懐具合とご相談のほど(ウチは、もっぱら輸入物ですが)。
買ってきた松茸は、ブラシか何かで土を落としちゃって、湿らせたキッチンペーパーでよく拭いて、っと(ちゃ~んと、土を落としておかないと、食べる時に口の中で “ジャリッ” って言ったりしますので、ご注意)。
石突きの堅い部分を包丁で削ぐように取ったら、適当なサイズに裂いちゃいましょう。
ちょっぴり日本酒をかけて、塩をふって、後は焼くだけ。卓上コンロでもあれば、そっちで焼く方が美味しいようなんですが、アルミホイルに包んでオーブントースターやグリルでも大丈夫。
ただし、魚を焼くグリルを使うときは、気をつけてくださいね~。グリルに魚の匂いが残ってたりすると、せっかくの松茸の香りが、一発でグチャグチャになって消えちゃいますから。
松茸って言えば、土瓶蒸しも捨てがたいですよねぇ。
松茸の下ごしらえ(土を落としたり石突きを削いだりしてから、適当なサイズに裂くとこまで)は同じです。
具は、鶏肉(ささ身)か海老と蒲鉾ぐらいの簡単なものに(松茸って、香りを楽しむものですよね?味そのものは薄いので、あんまり入れすぎちゃうと、味が濁って、香りも消えちゃいますから、注意してくださいね)。
塩と日本酒でささ身に下味を付けたら熱湯にくぐらせて、蒲鉾は適当なサイズに切って、と。
醤油と日本酒、塩で味付けをしたダシ(鰹節のダシ汁を使いましょうね~)を器に入れて、その中に、鶏肉、蒲鉾、松茸の順番で入れたら、火にかけるだけ。温まったら、彩りに三つ葉などを散らして、食す時にスダチなんぞを絞りましょう。
もちろん、秋刀魚も松茸も、傍らには「ひやおろし」!
日本酒こんしぇるじゅ にご参加の蔵元による「ひやおろし」
秋田県 |
秋田県 |
秋田県 |
秋田県 |
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秋田清酒(株) |
天寿酒造(株) |
日の丸醸造(株) |
日の丸醸造(株) |
刈穂 |
天寿 |
まんさくの花 |
まんさくの花 |
山廃 純米 ひやおろし |
純米吟醸 ひやおろし |
純米吟醸 無濾過 原酒 |
純米吟醸 無濾過 原酒 |
秋田県 |
秋田県 |
秋田県 |
岩手県 |
|
日の丸醸造(株) |
日の丸醸造(株) |
(株)飛良泉本舗 |
(株)あさ開 |
まんさくの花 |
まんさくの花 |
飛良泉 |
あさ開 |
特別純米 ひやおろし |
うまからまんさく 純米 |
山廃 純米 ひやおろし |
純米吟醸 ひやおろし |
岩手県 |
岩手県 |
岩手県 |
宮城県 |
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(株)南部美人 |
(株)南部美人 |
(株)南部美人 |
(株)一ノ蔵 |
南部美人 |
南部美人 |
南部美人 |
一ノ蔵 |
大吟醸 純米仕込み |
純米吟醸 山田錦 |
純米吟醸 ひやおろし |
特別純米酒 ひやおろし |
福島県 |
福島県 |
栃木県 |
茨城県 |
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笹の川酒造(株) |
末廣酒造(株) |
天鷹酒造(株) |
府中誉(株) |
笹の川 |
末廣 |
天鷹 |
渡舟 |
大吟醸 ひやおろし |
ひやおろし 純米 原酒 |
辛口 純米酒 瑞穂の郷 |
純米大吟醸 |
埼玉県 |
新潟県 |
新潟県 |
新潟県 |
|
麻原酒造(株) |
大洋酒造(株) |
大洋酒造(株) |
下越酒造(株) |
琵琶のささ波 |
大洋盛 |
大洋盛 |
麒麟 |
ひやおろし |
吟醸 |
純米吟醸 |
ほまれ 純米吟醸 |
長野県 |
長野県 |
石川県 |
石川県 |
| 大信州酒造(株) | (株)玉村本店 | 伊東酒造(株) | (株)吉田酒造店 |
大信州 |
縁喜 |
横笛 |
手取川 |
別囲い純米吟醸 |
ひやおろし 吟醸生詰 |
ひやおろし純米原酒 |
純米大吟醸 ひやおろし |
石川県 |
石川県 |
福井県 |
福井県 |
| (株)吉田酒造店 | (株)金谷酒造店 | 吉田酒造(有) | 吉田酒造(有) |
手取川 |
高砂 |
白龍 |
白龍 |
山廃仕込 ひやおろし |
本醸造 ひやおろし |
冷やおろし 純米吟醸 |
冷やおろし 純米酒 |
福井県 |
静岡県 |
愛知県 |
岐阜県 |
| 美川酒造場 | 富士高砂酒造(株) | 関谷醸造(株) | 御代桜醸造(株) |
舞美人 |
高砂 |
蓬莱泉 |
御代桜 |
ひやおろし 吟香系 |
山廃 純米 ひやおろし |
特別純米 夢筐 |
純米吟醸 |
兵庫県 |
和歌山県 |
和歌山県 |
奈良県 |
| (株)本田商店 | 田端酒造(株) | 田端酒造(株) | 今西清兵衛兵商店(株) |
龍力 |
羅生門 |
七人の侍 |
春鹿 |
生 大吟醸 ひやおろし |
純米吟醸 ひやおろし |
純米 ひやおろし |
純米吟醸生詰 |
山口県 |
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| 酒井酒造(株) | |||
五橋 |
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トラタンひやおろし |
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