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注目!インターナショナルワインチャレンジ
International Wine Challenge (IWC)

IWCとは既に皆さんよくご存知の通り、世界最大規模・最高権威と評されるワイン・コンペティションですね。毎年ロンドンで開催され世界中のワイン業者から最も注目されている審査会です。
本年度のIWC「SAKE部門」のメダル受賞結果については以前にご案内した通りですが、このたび、「SAKE部門」の各カテゴリーにおける最優秀賞である「トロフィー」受賞銘柄がロンドン現地時間6月19日に発表されました。
これは先のIWCメダル受賞酒の中から受賞に相応しい唯一の銘柄にトロフィーが、トロフィー銘柄にはわずかに及ばなかった産地が異なる次席の銘柄に「(県名)トロフィー」が授与されるものです。
受賞結果と受賞蔵元さんたちのコメントは酒サムライのHPでご覧いただけます。どれも飲んでみたいですね。

さて、IWC自身は25年以上の歴史を持ちますがIWC「SAKE部門」はまだ3年目。この世界最高権威のIWCに「SAKE部門」が2007年に設立されるにあたり、多大な貢献をされたのが『浦霞』醸造元の佐浦社長をリーダーとする日本酒造青年協議会・酒サムライ本部の関係者の方々です。日本酒と日本文化の世界への発信に精力的に努められています。
昨年度は160蔵313銘柄、本年度は蔵元もさらに増え359銘柄のエントリーがあったそうです。
出て行ってますねぇ、ぞくぞくと。我らが誇り高き“地酒"たちが海を渡ってロンドンまで。素晴らしいことだと思います。主催者側はもちろん、世界中のワイン関係者が寄せる「SAKE部門」への期待と関心は年を追うごとに高まっています。

ここで考えてみて下さい。IWCは「WINE部門」と「SAKE部門」の2部門構成です。「WINE部門」は世界16カ国からの参加があり、さながらワインのワールド・カップの様相ですが、「SAKE部門」へのエントリーはもちろん日本からだけ。ワールド・カップというよりJリーグってわけですが、その決戦が世界一流のプロ達の審査によってロンドンで行われているっていうことがスゴイ!と思いませんか。それほど“Japanese Sake"の真価を世界のお酒関係者達が高く評価してるってことですよ。これは。日本人として誇らしく思います。

審査の公正性と厳選性
IWCの権威を裏付けるものの一つがその審査の公正性と厳選性です。なにしろ合計で368名もの審査員が関与するのですから(Panel Chairmen 20名、Senior Judges 72名、Judges 174名、Associate Judges 102名)。
「SAKE部門」にこの全てが関わるわけではありませんが、海外で活躍し日本酒に造詣の深いトップクラスの外国人と日本人によって構成される審査委員チーム25名ほどが審査にあたります。その審査の様子も酒サムライのHPに紹介されていますのでご覧になって下さい。

更に、私が地酒ファンとして嬉しく思うのは、お酒のカテゴリー別に審査がなされること。
ほら、全国新酒鑑評会って大吟醸・純米大吟が圧倒的でしょ。
IWC「SAKE部門」のカテゴリーは以下の通りです:
Ginjo, Daiginjo 吟醸・大吟醸
Junmai Ginjo, Junmai Daiginjo 純米吟醸・純米大吟醸
Junmai 純米
Honjozo 本醸造
Koshu 古酒
Junmai とか Junmai Daiginjo とかが堂々とロンドンで彼らの専門用語になっているのです。詳しくはこちらをご覧ください。
昨年と今年のトロフィーを受賞された蔵元さんたちのコメントで、印象に残ったものをいくつか抜粋させていただきますね。(出展:酒サムライ公式webサイト)
IWCが“Japanese Sake"の真価をどこに見出しているのかを垣間見る思いがします。


(略)・・・世界中のお客様に吟醸酒の素晴らしさ知っていただくため、一粒の米から大切に酒を育てる。すべての工程を吟味し、愚直なまでに人間の手で造り上げる。そんな姿勢が今回の賞につながったと思います。・・・(略)・・・これからも、品質第一を胸に「Ginjo」を世界の言葉に出来るよう、精進してまいります。

出羽桜酒造株式会社
銘柄:出羽桜 一路(純米吟醸酒・純米大吟醸酒トロフィー '08)




・・・(略)・・・日本の、その島根の出雲杜氏が奏でる「酒・SAKE」が世界のIWCという檜舞台で味わっていただけ「うまい」と言っていただけた。このことが最高の喜びと考えます。ほんと「ヤッター!」です。・・・(略)

簸上清酒合名会社
銘柄:大吟醸 玉鋼 斗びん囲い(吟醸酒・大吟醸酒 島根トロフィー '08)



水の代わりに酒で仕込む貴醸酒(きじょうしゅ)を造り始めて苦節30余年。甘口で豊かな味わいの貴醸酒が認められた事は、私達にとって最高の喜びです。常温で、ぬる燗で、バニラアイスにかけたり...と、楽しみ方も豊かです。・・・(略)
榎酒造株式会社
銘柄:華鳩 貴醸酒 8年貯蔵(古酒 広島トロフィー '08)





・・・(略)・・・何事も勉強のつもりで、出品させて頂きました。当社の酒は目立つ酒では有りません。「料理より一歩引いた所に位置し、酒の有る楽しい食生活の演出」が、できる酒造りを目指しております。・・・(略)
株式会社吉田酒造店
銘柄:山廃仕込 純米酒 手取川 (純米酒の部 トロフィー’09)







非山田錦系品種、山形酒造好適米「出羽燦々」での受賞を大変意義深く捉えております。日本の高グルコース濃度酒オンパレード鑑評会に反し、世界は完全発酵系酒を高評価する流れにあると感じています。育醸同源水米による一升盛麹蓋法100%白露垂珠がRegional Trophyに認定されましたことを誠に誇り高く嬉しく思います。・・・(略)
竹の露合資会社
銘柄:竹の露 純米大吟醸 白露垂珠 (純米吟醸・純米大吟醸 山形トロフィー ’09)




当社では常日頃より、目まぐるしく変化するその世代・世代の酒質に柔軟に対応する為に、常に何物にも捕われない自由な発想で酒を醸す事を念頭に、酒造技術の研鑽に精進して参りました。・・・(略)・・・無駄に力み過ぎず・自由な発想で・物を見る目を大切にした、まさにサムライの様な若き蔵人達の力が、これらの海外に於ける評価にも繋がったものと考えております。・・・(略)
有限会社新藤酒造店
銘柄:裏・雅山流 香華 (本醸造の部トロフィー)


・・・(略)・・・私たち嘉美心酒造は「食中酒としての日本酒」をテーマに米が本来持つ「香り」と「旨味」に極限までこだわって参りました。今回、この部門で栄誉をいただけたことは何よりの「自信」となりました。これからも嘉美心の「合言葉」である「私たちはお酒を作ることではメーカーですが、生きる上では消費者です。だから家族の口に入れさせたくないものは作りません」という『誓い』のもと、原点に立ち返り精進して参ります。
嘉美心酒造株式会社
銘柄:嘉美心 秘宝 本醸造 (本醸造の部 岡山トロフィー ’'09)




・・・(略)・・・この度の受賞は、鈴鹿の酒が国内ばかりでなく世界に認められたものと、大変光栄に思います。・・・(略)・・・世界中で日本酒がもっともっと愛され、日常の食事とともに飲んでいただけるように願っています
清水醸造株式会社
銘柄:作 大吟醸 (吟醸・大吟醸の部 三重トロフィー ’09)






古酒には、秘められた力と、将来性と、日本酒の希望があると孤軍奮闘頑張って参りましたが、このたび弊社「山吹1995」がIWC2009古酒の部でトロフィーをいただく事が出来ましたことは誠に光栄であり、弊社の古酒の方向に、さらなる確信と勇気を頂いた気が致します。
金紋秋田酒造株式会社
銘柄:山吹 1995(古酒の部トロフィー ’09)






・・・(略)・・・この受賞を励みにますます浦霞の味わいを高めるとともに、海外も含め多くの皆様に浦霞の、そして日本酒の美味しさをお伝えする努力を重ねて参りたいと考えております。
株式会社佐浦
銘柄:山田錦純米大吟醸 浦霞 古酒 (古酒の部 宮城トロフィー ’09)







・・・(略)・・・日本酒発祥の地、大和”広陵蔵”で醸したお酒がこのように高く評価されました事を非常に嬉しく思っております。今後とも「昇道無窮極(品質追求の道に究極はなし)」の精神で酒造りに精進して参ります。
長龍酒造株式会社
銘柄:月日重ねて 1992年醸造 (古酒の部 奈良トロフィー’09)



さて最後に、IWCの受賞結果は3段階になっているんですよ。
第1段はメダル受賞の発表日本酒こんしぇるじゅ特集ページ)。第2段はメダル受賞酒の中かトロフィー受賞の発表。そしていよいよ第3段がトロフィー受賞酒の中から選ばれる本年度「SAKE部門」の最高賞であるチャンピオン・サケの発表です。
今年のチャンピオン・サケは9月2日夜(ロンドン現地時間)ロンドン市内にて開催されるIWCアワード・セレモニーの席上で発表されます。今からドキドキですね。

昨年度のチャンピオン・サケ。 何だったか覚えています?
そう、出羽桜酒造株式会社 「出羽桜 一路」(純米吟醸)でした。
皆さんはもうお試しになられましたか? 料理が引き立って、香味のバランスが抜群で 。
毎晩飲んでも飽きませんよ。あれ以来、世界のあちこちで飲まれているんだろうな♪



by Takako